【北アイルランド】ISPSハンダが今年から開催している男女共催のヨーロピアン・チャレンジツアー「ISPSハンダ・ワールドインビテーショナル」の第3ラウンドが、ガルゴルムキャッスルGC(バリーミナ・男子パー70、女子パー73)で行われ、男子は昨日首位だったトッド・クレメンツ(英国)とダミアン・ペリエール(フランス)が9アンダーで首位タイに並んだ。また女子は昨日に引き続き、地元ポートラッシュ出身のステファニー・メドウが10アンダーで単独首位に立った。ISPSアンバサダーで世界ランク29位のチャーリー・ハルは昨日までの鬱憤を晴らすかのようにバーディを連発。9バーディ、2ボギー、3ダボの68をマークし、通算5アンダーの3位タイで最終日を迎える。
今日は非常に不安定な天候の中、プレーは進行した。太陽が出たかと思いきや、みるみるうちに黒い雲が上空を覆い、土砂降りの雨。グリーンに水が溜まって2度、中断された。下はウェットなコンディション、上空は時折強風が吹き、クラブ選択が難しい場面もあったが、ステファニー・メドウは2番でボギーを叩いたものの、その後は安定した好プレーで7バーディを奪取。
「今日は本当にいいプレーができたわ。たくさんバーディを獲れたしね。明日は特に何も変えるつもりはないけど、できるだけたくさんバーディを獲って、楽しむわ。地元でプレーすることなんて滅多にないことですからね」
明日も地元の声援を受けながら、優勝を狙う。
一方、9バーディを獲りながらもショットに不満のチャーリー・ハルは
「いいスコアだったけど、ショットは本当に悪いの。でもなんとかパッティングでしのいだわ。10回しかパーオンしていないのに、9個もバーディを獲れたんですからね。こんな日はショートゲームやパッティングに頼るしかないわね」
とショットには不満を感じているものの、なんとかショートゲームで切り抜け、好スコアにつながったようだ。エビアン選手権、全英女子オープン、スコティッシュ女子オープンに続く4連戦目で疲れを感じており、特にスコティッシュオープンではあまりにもひどい悪天候にスイングがおかしくなってしまった、と語っている。今週に入っても疲れは取れず、普段はアグレッシブなプレースタイルのハルも、少々無気力な状態になっているという。
女子はその他、アイルランドのレオナ・マグワイヤーが3位タイにつけ、地元のアマチュアローレン・ワルシュは10位タイにつける健闘を見せている。明日はいよいよ男女とも35名だけに絞られて、最終日を戦う。第1回ISPSハンダ・ワールドインビテーショナルの初代チャンピオンは誰なのか? 注目が高まる。
(2024年10月23-25日開催) ISPS 中山徹記念ゴルフトーナメント